ご注文に際して リネンのこと、あれこれ。 アンティークリネンお手入れ方法
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1.リネンのこと、あれこれ。
  ・「リネン」ってなんのこと?
  ・ご存知ですか、リネンのこんな性質。
  ・使い込まれたリネンとこれから使い込むリネン
  ・昔のヨーロッパでのリネン
  ・刺繍のおはなし
  ・アンティークリネンの生産地と年代判別方法
2.リネンができるまで。
  ・「麻」と呼んでいいもの
  ・種って優秀!
  ・大切にたいせつに...
3.知っておいていただきたいこと。
  ・生地の特徴
  ・糸の太さ




2.リネンができるまで。

・「麻」と呼んでいいもの

リネンを分かりやすく言うなら、麻です。 一般に麻と呼ばれるものにはヘンプやケナフ、ジュート、ラミーなど20種類ほどあり、原料もそれぞれ異なります。その麻の中でリネンは最高級のもので、日本でも明治の初めから使われているそうです。実は日本にも馴染みのある身近な素材なんですね。ですが日本で実際に「麻」という表示をしてよいのはリネンとラミーの2種類です。
現在ではフランス、ベルギー、ロシア、オランダなどで多く生産されています。

リネンはフラックス(和名:亜麻)という植物のとても細い茎から作られます。このお店の名前にもなっているリンシードとはフラックスの別名で、種の名前でもあります。 リンシードから芽生えるフラックスには沢山の種類があります。


・種って優秀!

主に種(リンシード)をとるためのフラックスは宿根フラックスと呼ばれる種類です。 一般にお花屋さんなどで手に入るフラックスはこちらの種類が多いようです。
宿根フラックスから取れるリンシードは茶色のとても小さい種で油分が多くつるっとしています。 この小さい種は優秀で、これから取れるオイル(亜麻仁油)はペンキや絵の具の溶剤、薬、食用などに広く利用されています。 ヨーロッパやアメリカでは、精製していないそのままのオイルをサラダ油として使用したり、クッキーやパンの生地に種が練りこまれているそうです。 ヘルシーでとってもおいしそう!


一般的に絵の具の溶剤などは「リンシードオイル」、食用は「フラックスシードオイル」と言い分けられているようです。
また、小さな種はシードボールと呼ばれる球状の中にでき、ひとつのシードボールの中に7〜8コのフラックスの種が入っています。


・大切にたいせつに...

さて、次はリネンを作るためのフラックスについてのおはなしです、こちらのフラックスは1年草です。Linum Usitatissimumという学名で、Linumは"糸"、Usitatissimumは"最も役に立つ"とか、"最も有用な"という意味があるそうです。またその中でも60〜120cmと草丈が高く、あまり分枝しない品種が選ばれています。

春に種まきをして、6月頃から薄い空色でとても小さくかわいらしいお花をつけます。 6月〜7月の約2週間、朝日が当たる早い時間にしか咲かず、お昼には散ってしまうはかないお花です。 広大な土地に満開の青い花をつけたフラックス畑をアイルランドでは湖に例えるそうです。

・・・想像してみるとなんだか幸せな気分になりませんか?
日本にもそんな場所があればいいのに。と花好きのわたしはいつも思います。

ではここでフラックス→リネンになる工程を簡単にご紹介します。
@フラックスを水に数週間浸してバクテリアによって腐らせ、表皮などを分解する。
A腐って分離した束を乾燥させてから叩き、不要な部分を落とす。
Bさらにブラシですき、柔らかな繊維のみにする。
C繊維をねじって糸に紡ぐ。

薬品を使わず、昔ながらの大変素朴で手間のかかる作業です。 経済的にも環境にも優しいリネンは、使うわたしたちも安心です。

糸を織る段階では縦糸と横糸で色を変えて織っていくことで、単色ではない複雑な生地を作り出す事ができるそうです。 リネンを愛する人たちの手によって時間をかけて、本当に大切に大切に作られているんですね。




3.知っておいていただきたいこと。

・生地の特徴

リネンにはスラブ(少し太くなった部分が周期的に現れる)やネップ(糸が小さな粒になって表面に現れる)といった独特の表情がみられます。 これらは一般的なものですのでご了承ください。

また、リネンは織り方、産地、その年の天候などによって手触りや素材の色、質感が違うそうです。アンティークリネンにつきましては使われ方によってもお色が変わっています。
それぞれのお色をどうぞお楽しみください。


・糸の太さ

リンシーズでは商品詳細ページに糸の太さを説明することがあります。それは使用されている糸の太さでも見た目の印象や使い込んだ時の手触りに差があるためです。


写真は糸の太さの参考になさってください。
なお、こちらは「リンシーズでの」基準で、すべてのリネンに当てはまるわけではありませんのでご了承くださいませ。(今後、この4種類以上になる場合もあります。)





中〜太...シーツ、ナイティ、キッチンクロス、テーブルクロスなど。
昔の一般家庭で織られたリネンは細〜太めまで様々な太さの糸が交ざっていたり、比較的太さが揃っているものでも中〜太めの糸が使用されていることが多くあります。このようなリネンは素朴で温か味のある印象です。撫でると糸の凹凸が気持ち良く、使い込まれて馴染んだリネンは本当にしっとりと柔らかな手触りです。また、シーツなどは持ったときにずしりと重みがあるのも良いリネンのポイントとも言われます。

極細〜細...ナイティ、キッチンクロス、ハンカチ、ピローケース、テーブルセンターなど。
ホームスパンでも糸の太さが細めで均一な織りのものは裕福な家庭で使われていたり、上質とされるリネンが多いようです。(だからといって太い糸が使われているリネンが良くないというわけではありません。)機械織りを含む細い糸を使用したリネンは繊細で生地が薄く、洗練された印象です。手触りは滑らかなものやサラサラした感じなど色々です。また、光に透けた時に糸の様子がよく見えるのもきれいです。

わたしはシンプルで優しく、味のあるリネンが好きです。シーツはいかにもホームスパンという感じが好きですし(デザインにもよりますが)、ナイティはわりと繊細な織りのもの、キッチンクロスに関してはどちらも...と欲張りかもしれません。たくさんのリネンを見て、触れるうちに自分の好みもはっきりしました。
みなさんもそれぞれのお好みやシーンで選ぶひとつの目安になさってくださいね。





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