
1.デッドストック、未使用のリネンがおうちにきたら
2.アンティークリネンのお洗濯方法
・普段のリネン
・特別なリネン
・染み、シールあと、変色のあるリネン
3.干し方
4.アイロンがけ
5.香り付け
6.保管方法
・長期保管する場合
初めて使うときはぬるま湯に2〜3時間リネンを浸します。フラックス色のリネンは特に水が茶色くなることがありますので、白いリネンとは別に水通しすることをおすすめします。その後、洗濯機でお洗濯してお使いください。リネンによって差がありますが最初のお洗濯で数パーセントの縮みがあります。(現在生産されているリネンは一般的に3〜5%縮むものが多いようです。縮みが大きいものですと10%程度縮むこともあります。)
ハンドメイドなどでご使用になる場合も一度水通しをしてからお使いください。
一番良い方法は中性石鹸を温かいお湯にほんの少し溶かし、リネンを12時間浸します。これによってリネンに付いている糊やアクを落とし、繊維を柔らかくすることができます。
・普段のリネン
普段使いのリネンを洗う場合は、ネットに入れ中性洗剤を使って洗濯機の弱水流で洗います。洗剤は粉末より石鹸を溶かして洗うと、更にしっとりした手触りに仕上がります。脱水は1〜2分の短時間で。
乾燥機にかけるとリネンの柔らかさがなくなり、見た目にも美しさが失われてしまいますので避けましょう。また、漂白剤や蛍光剤が入っている洗剤はリネンの繊維を痛め、生地が青っぽくなってしまう場合がありますのでご注意ください。
・特別なリネン
お気に入りのリネンやちょっと大切にしたいリネンはこちらのお洗濯方法をお試しください。
用意するものは中性洗剤とホワイトビネガー(アルコール酢)です。
まずホワイトビネガーについて。今はインターネットで安く購入できるお店もありますし、大型スーパーなどでも入手できます。
ホワイトビネガーはアルカリ性の汚れを中和し殺菌効果や色落ち防止(※)を期待できます。中性石鹸で洗ったあとのリネンはキュッキュッとした手触りですが、すすぎの際に使用すれば本当にしっとり、乾くとふんわり柔らかになるのでおすすめです。使用中の臭いもマイルド。揮発性ですので乾くと臭いは取れます。モルトビネガー(穀物酢)でも代用可能ですが酢酸以外にうまみ成分が含まれていますので、一番のおすすめはやはり純粋な酢酸水溶液に近いホワイトビネガーです。
気になる使用量ですが、これだけ入れなさいという基準はなく人それぞれです。薄めずに使う事ができますので、わたしは柔軟剤として使用する時は洗濯機にそのまま入れたり、なんとなく濃い液に浸したいなと思うときにはお湯の入った洗面器を利用してたくさん入れる事もあります。いずれにしても生地を痛める事はありませんのでさほど気になさらなくても大丈夫です。
白いリネン
リネンの体積の2倍の水に、ほんの少し中性石鹸を溶かしてリネンを夜通し浸します。2〜3日は浸しておいても大丈夫です。最低でも6時間以上は浸してください。シーツなど大きいものは浴槽に浸しておくと便利です。
次に、繊維に残っている洗剤の残留物を落とすためにホワイトビネガーで20秒間優しくすすぎをします。
それからネットにいれ、清水の入った洗濯機の弱水流で1〜2回、すすぎ洗いをしてください。この際の脱水は1〜2分の短時間で。細かな刺繍や、ヘムステッチ、ドロンワークなどのあるリネンを脱水機にかける際には裂けないよう特に注意して短めにしてください。ハンカチのようなとても薄いリネンの場合は、手できゅっとねじるだけで破れてしまったことがあります。そのようなリネンは手のひらで押さえる程度で良いと思います。
色ものリネン
まず冷水にほんの少し塩を溶かします。
それから中性洗剤、リネンの順に入れます。こうすることによって色落ちがある程度抑えられ、消臭効果も期待できます。(塩を入れることで色落ちを防ぐ事ができますが、完璧ではないそうです。色落ちしないリネンでしたら塩を入れる必要はありませんが、白いリネンのお洗濯に塩をお使いいただいても問題ありません。)
・染み、シールあと、変色のあるリネン
汚れのひどいリネンは上記の白いリネンのようにお洗濯をします。その際50℃〜60℃のお湯で洗うとより一層効果的です。
次にホワイトビネガーですすぎをします。
更に、新しく酢水を作りリネンを一晩以上浸してから清水で1〜2回、すすぎ洗いをしてください。
(染みや汚れの程度によって落ちる、または薄くなる効果は異なりますのでご了承ください。)
(※)ホワイトビネガーは色落ち防止効果があるのに染みが落ちるの?と思われる方もいらっしゃると思います。これは海外のアンティークリネンショップの方に教えていただいた方法なのですが、基本的にホワイトビネガーはリネンの仕上がりを柔らかくしたり殺菌効果の方が高いように思います。完璧に落ちるわけではありませんが、薄くなる可能性はありますのでお困りの方は一度お試しください。
錆汚れや染みを落とす洗剤は効果が高いかわりに、リネンの繊維を痛める可能性があります。このような洗剤をお使いになる場合は最後の手段としてお考えください。また、洗剤の注意事項をよくお読みになったうえでご使用ください。
汚れは付いたらすぐに洗うのがベストですが、元々汚れのあるアンティークリネンはそうもいきません。染みや汚れはお使いいただいて何度もお洗濯を重ねるうちに軽くなってくる場合が多々あります。アンティークリネンをおうちに迎えた以上、本当はその汚れも含めて可愛がってあげられたら一番だと思うのですが、どうしても気になってしまう染みなどを完璧に落としたい方は、やはり染み抜きのプロにご相談されることをおすすめいたします。
アイロンをかけずにリネンに付いた自然なしわを楽しみたい方は、パンパンとしっかり広げてそのまま陰干しをしてください。直射日光は色落ちの原因となる場合があります。
海外の広いお庭のある家庭では、昔からの方法で濡れたリネンを芝生の上に広げ、数日かけてゆっくり乾かしています。鳥がきたり、色々な動物がリネンの上を歩いたりしながら徐々に乾いていくのを待ちます。シーツなどはとても気持ちよく仕上がるそうです。また、浴槽に濡れたリネンを掛けてそのまま乾かすという方法もあるそうですが、日光は除菌効果もありますので湿気の多い日本では明るい外に干した方が清潔かもしれませんね。
参考画像:" フランドルの市場と洗濯場 " painted by Pieter Bruegel (c1520-1569) Museo del Prado, Madrid
アイロンはお洗濯後、リネンが濡れているうちに"ドライ"でかけてください。アイロンのスチームを使うと染みになる場合があります。
かなり厚みのあるシーツなどは、軽いプラスティック製のものではしわがきちんと取れない場合があります。その点、昔の鉄製のアイロンは重みもあり良かったのかもしれません。使い込んだリネンが柔らかく馴染んでくるとアイロンもかけやすくなりますし、自然なお洗濯のしわもリネンの味です。リネンが硬すぎてアイロンがきかない場合はそのままのリネンを楽しんでみてはいかがでしょうか。
アイロンがけと糊付けはお好みでどうぞ。アイロンをかけたリネンとそうでないリネンは見た目や手触りが全く違います。私は洗いざらしのリネンの手触りが好きなので基本的にはノーアイロン。たまに、ぴしっとしたい気分の時にかける程度です。みなさんはどちらがお好きですか?
リネンには香りが良く、防虫効果もあるラベンダーがよく使用されます。
スプレーの芳香剤は乾くと香りが消えてしまいますが、アイロンがけの作業が楽しくなります。スプレーを使うときはリネンがしっかり乾くまでアイロンをかけてください。少しでも湿っていると、乾いた時にしわができてしまいます。
アイロンをかけた後は繊維の中まできちんと乾かすために、網棚に置き数時間そのままにしておくのがベストです。
リネンは直射日光を避け、乾燥した通気性の良い場所にしまってください。木製の棚や引き出しにはしまわないようにしてください。木の繊維から酸が漏れ、リネンが茶色や黄色に変色してしまうことがあります。
・長期保管する場合は
清潔にしてからリネンを軽く丸めてしまってください。その際、できれば薄い中性紙でリネンを包むと良いです。重いリネンは下に、上にいくにつれて軽いリネンになるよう重ねます。
しまったリネンは1年に1度はチェックし、それまでと折り方を変えてしまってください。
アイロンや糊付けはしないでください。アイロンをかけてからしまうと強い折りじわが付いてしまいます。リネンに一度強いしわがつくと取れにくくなってしまいます。また、糊付けをしたまましまっておくと虫食いの原因となりますのでご注意ください。

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